レジリエンス工学研究センター 教員紹介

レジリエンス工学研究センター 教員紹介

小宮山 涼一 Ryoichi KOMIYAMA
所属: レジリエンス工学研究センター
役職: 准教授 
生年: 1975 
出身: 神奈川県
URL: http://www.esl.t.u-tokyo.ac.jp/index.html
 

研究概要

社会や経済のレジリエンス向上を図るためには、エネルギーセキュリティの強化が不可欠です。東日本大震災や国際エネルギー情勢のリスクの高まりをうけ、エネルギーの上流から下流(生産・調達、輸送、配送、需要端)にわたるシステム全体の強靭化を通じて、エネルギーセキュリティを確保することの重要性が再認識されています。そこで、エネルギー、経済、世界情勢など幅広い視点から、エネルギーセキュリティの本質を学際的に理解し、様々な数理的手法を通じて、エネルギーセキュリティ向上に資する技術や政策の定量的分析に従事しています。

研究紹介

■エネルギーセキュリティの分析

燃料供給途絶や災害などの有事発生リスクを考慮した上で、エネルギーシステムの冗長化、多重化、分散化に貢献し得る技術や政策を評価し、エネルギーセキュリティ向上を目指した研究を行っています。これまで、ホルムズ海峡封鎖等の有事リスクの遷移確率モデルと確率動的計画法による統合的な評価手法を構築し、原油備蓄や天然ガス備蓄の最適運用を評価しました。 原油備蓄の最適運用

■日本のエネルギー需給戦略

計量経済分析や数理計画手法等を用いて、日本のエネルギー需給構造を数理モデルとして抽象化し、省エネ基準等の環境政策や、新技術導入等の諸要因が、日本のエネルギー需給や二酸化炭素排出に与える影響を分析しています。低炭素化を実現するための最適な需給構造や、技術の費用対効果等の分析を行っています。 日本のCO2排出見通し

■エンドユース技術の導入可能性分析

エネルギー需要端(エンドユース)での新技術、新システム導入は、エネルギーシステムを多重化、分散化、多様化するため、レジリエンス向上に不可欠です。電気自動車などの次世代自動車、コジェネ、再生可能エネルギーといった分散型電源やスマートコミュニティーの導入可能性を、エネルギー経済モデルを用いて分析しています。 日本の次世代自動車普及分析

■新興国に着目した世界のエネルギー需給分析

数理計画法や計量経済手法によりエネルギー消費やマクロ経済構造をモデル化し、経済成長の旺盛な新興国(BRICsや中東諸国)での省エネ・新エネ技術の普及が、世界のエネルギー安全保障向上やCO2排出削減に及ぼす影響を定量的に分析しています。 中東諸国のエネルギー需給分析

主要論文・書籍

・R.Komiyama, Y.Fujii, J. Ene. & Pow. Eng. (Accepted)
・S.Sharma, R.Komiyama, Y.Fujii, J. Env. Sci. & Eng., A1, pp.1215-1232 (2013)
・P.Y.Gan, R.Komiyama, Z.Li, Renewable & Sustainable Energy Reviews, Vol.21, pp.432-443  (2013)
・小宮山, 藤井, 電学論B, Vol.133, No.3, pp.263-270 (2013)
・(分担執筆) 「日本の将来を変えるグリーン・イノベーション」第5章, 中央経済社 (2012)